薬に頼らない健康法!気の力で体と心を整える甩手(すわいしょう)の驚くべき効果

橋本

こんにちは!武道歴40年、整体歴12年の橋本実です。

実は、私は少年期から青年期にかけて、30分も立っていられないほど体が弱く、人並みの青春時代を送ることができませんでした。常に健康を求めて様々な方法を試しては失敗する日々。そんな中、合気道と出会い、「氣」というものの素晴らしさを初めて体感し、30歳近くでようやく健康を手に入れることができたのです。この経験から、空手、中国武術、ジークンドーなどの他の武術も実践・研究することで健康な身体を作るにはどうするかと考え続け、最終的には整体の分野も入り、その研鑽を積んで12年になります。このブログでは、私の経験を通して得た「身体と氣の関係」について、皆さんと共有していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

「氣」と聞くと、単なる迷信や暗示だと考える方もいるかもしれません。しかし、「氣」は私たち日本人にとって、切っても切れない文化の一部です。怪我で病院に行っても治りきらず、鍼灸などの東洋医学(氣に基づく治療)に頼って良くなったという話は、特にスポーツ選手の間でよく聞かれます。「氣」は現代医学や物理学では完全に説明することはできませんが、このような数々の実績からも、その存在を否定することはできないのではないでしょうか。

(文:橋本実)

氣の流れを整える秘伝、甩手(すわいしょう)とは?

今回のブログでは、氣の流れを良くする、とっておきの運動をご紹介します。それは、気功法の一つである「甩手(すわいしょう)」と呼ばれる運動です。「甩」は中国語で「振る」を意味し、甩手は文字通り「手を振る」という意味です。非常にシンプルな動作ながら、腰痛予防効果だけでなく、健康に様々な効果をもたらすとされ、特に人体の気の流れを活性化し、全身のバランスを整える重要な役割を果たすと考えられています。

甩手には様々な流派が存在し、太極拳などでは体を捻じる甩手を指導することもありますが、ここでは、日本で「手振り運動」として広まっている甩手をご紹介します。私自身も長年にわたり様々な甩手を実践し、この手振り運動が特に効果的だと実感しているからです。

この「手振り運動」が日本で広まった経緯を知ることで、その効果の大きさをより深く理解できると思いますので、少しお付き合いください。この運動は、行う回数にもよりますが、効果を実感するにはある程度の期間、継続して行うことが大切です。具体的なやり方は後ほど詳しく説明しますので、もう少し先にお進みください。

甩手が「手振り運動」として日本に伝わった驚きの経緯

実はこの甩手は、日本では「手(腕)振り運動」として知られており、日本最大級の中堅・中小企業向け経営コンサルティング会社である船井総合研究所の創設者、故・船井幸雄氏が広めたことで知られています。そのきっかけは、工学分野で世界的に有名な故・関英男工学博士が中国の気功家からこの甩手を学んだことでした。関博士は、この甩手を実践したところ、以前は病気がちだったにもかかわらず、健康状態が著しく改善し、なんと96歳まで元気に過ごされたそうです。

船井氏はこの知人であった関博士の劇的な変化に驚き、その秘訣を尋ね、自身も実践してみたところ、3年で0.02だった視力が1.5まで回復し、メガネが不要になっただけでなく、多忙なスケジュールの中、f船井氏よりもまだまだ若い付き人がついて行くのに苦労するほど精力的に活動されたということです。さらに、この甩手を実践して胃がんを克服した人も現れたことで、この運動はますます広まっていきました。

甩手の驚くべき効果

このように様々な効果を発揮する甩手ですが、東洋医学で使用する14の気のルート(経絡)のうち、6つのルートが腕に流れており、それぞれが肺、大腸、心臓、小腸、心包、三焦という6つの内臓と繋がっているとされています。ルートの名前は、例えば肺に関係するルートなら「肺経」というように、それぞれの名前と「経」という文字が付きます。心包と三焦は東洋医学特有の内臓概念で、現代医学では機能として捉えられています。つまり、甩手を行うことで、少なくとも6つの気のルートに効果が現れると考えられます。

さらに、私自身が長期間実践した経験から、手を振ることでバランスを取る関係上体がわずかに前後に揺れることで他の経絡の流れにも良い影響が出ていると感じています。特に、奇経と呼ばれる任脈と督脈の流れが整うのを体感できます。任脈と督脈は、姿勢を保つ上で非常に大切な気のルートであり、精神活動にも大きな影響を与え、やる気などの精神エネルギーに深く関わっています。また、この2つの経絡の気の流れが悪くなると、姿勢が悪くなり、腰痛や肩こりの原因にもなります。

甩手は、一般的に以下のような効果があるとされています。

  • 経絡の活性化: 腕を振ることで、手の三陰経(肺経、心包経、心経)と手の三陽経(大腸経、三焦経、小腸経)が刺激され、気の流れがスムーズになります。特に、手のひらには多くの経穴(ツボ)が集まっているため、手を振ることでこれらの経穴も刺激され、全身の経絡の流れが活性化されると考えられています。
  • 血行促進: 腕を振ることで、血液の循環が促進され、全身に酸素や栄養が効率よく運ばれるようになります。また、末梢の血行も改善されるため、冷え性の改善にも効果が期待できます。
  • 肩や首のこりの緩和: 腕をリラックスさせて振ることで、肩や首の筋肉の緊張が緩和され、こりの改善に効果があります。
  • 内臓機能の調整: 甩手の動作は、体の中心部にも影響を与え、内臓機能を調整する効果があると言われています。特に、肝臓や脾臓の機能を高める効果が期待できます。
  • 精神安定: リラックスして腕を振ることで、心身のリラックス効果が得られ、精神的な安定につながります。ストレスの軽減や不眠の改善にも効果が期待できます。

甩手の具体的なやり方

甩手には様々な流派や方法がありますが、ここでは基本的な動作をご紹介します。

  1. 足を肩幅に開き、軽く膝を曲げます。
  2. 腕を自然に体の横に垂らします。
  3. 腕を前後に振り子のように振ります。この時、力を入れずにリラックスして行うことが重要です。
  4. 手のひらは内側を向き、指先は自然に伸ばします。
  5. 呼吸は自然に行います。

回数については、最初は100回ぐらいで良いでしょう。私は一日1000回行い、3か月ぐらいで明らかに分かる変化がでてきています。船井氏は最初の一年は一日100回、次の年は一日300回、さらに翌年からは一日1000回行っていたということです。ちなみに胃がんを直した方は一日3000回行ったとのことです。

まとめ:甩手で氣の流れを整え、健康な体を手に入れよう!

いかがでしたでしょうか?甩手は、シンプルな動作でありながら、様々な健康効果が期待できる優れた運動です。特に、氣の流れを整える効果は、東洋医学の観点からも注目されています。

今回の記事では、甩手の効果だけでなく、日本で広まった経緯についてもご紹介しました。著名な方々が実践し、効果を実感したという事実は、甩手の効果を裏付ける一つの証拠と言えるでしょう。

ぜひ、今日から甩手を生活に取り入れて、氣の流れを整え、健康な体と心を手に入れてください。続けることで、きっと何らかの変化を感じられるはずです。

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