秋冬に増える腰痛と腎虚

橋本

皆さん、こんにちは!武道歴40年、整体歴13年の橋本です。これから秋がますます深まる季節となり、秋から冬へと移行していきます。この時期は特に腰痛が増える傾向があります。夏に冷たい飲み物を飲みすぎたり、冷房を効かせすぎたりした結果、知らず知らずのうちに内臓が疲労し、それが体に現れることがあります。また、気温が下がり体が冷えることも多くなります。これにより腰痛に悩む人が増えるのです。
体の冷えによって最も心配なのが、東洋医学でいう「腎虚」です。腎虚と腰痛には深い関わりがあり、この記事では腎虚がどのように腰痛を引き起こすのか、そしてその対策について詳しく解説します。

(記事:橋本)

腎虚とは?

腎虚とは、東洋医学において腎の機能が低下している状態を指します。腎は生命力やエネルギーの源であり、体全体の健康に重要な役割を果たしています。腎虚になると、以下のような症状が現れることがあります。

  • 疲れやすい
  • 冷え性
  • 腰痛や膝痛
  • 不眠や集中力の低下

特に秋冬は、寒さや乾燥、運動不足などが重なり、腎虚になりやすい時期です。このため、腰痛を感じる人が増えるのです。

腎虚と腰痛の関係

腎は、骨や髪、耳などの健康にも関与しており、特に腰は腎の「家」とも言われています。腎虚が進行すると、腰の筋肉や骨に影響を及ぼし、痛みを引き起こすことがあります。さらに、腎が弱ることで血流が悪化し、腰周りの筋肉や組織が十分な栄養を受けられなくなります。これが腰痛の原因となるのです。

秋冬における腰痛の対策

腎虚による腰痛の対策を以下にあげます。

1. 体を温める

  • 温熱療法: 湯たんぽや温熱パッドを使って腰を温めましょう。血流が改善され、筋肉の緊張が和らぎます。
  • 入浴: ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、全身を温めることができます。

2. 運動とストレッチ

  • 軽い運動: ウォーキングやストレッチは血流を促進し、腰痛を予防します。特に、腰を支える筋肉を鍛えることが重要です。
  • ストレッチ方法: 大臀筋や太もものストレッチを取り入れると、腰への負担が軽減されます。

3. 呼吸法と気功

  • 呼吸法
    腎虚の対策として腹式呼吸が有効です。腹式呼吸を行うことで、内臓の血行が良くなるだけでなく、腹横筋が鍛えられ、腰をより強くサポートできるようになります。

腎虚に効く腹式呼吸のやり方(武息)

  1. 両手をお腹の下に置き、丹田(おへその下)を意識する。
  2. 舌を上の歯のやや上につけ、鼻から息をスッスッと切れ切れに吸い込み、肛門を絞めるとともに徐々に下腹を膨らませる。(気が丹田にたまるのをイメージ)
  3. 十分に息を吸い上げたら、喉は閉めないようにして息を止め、下腹を膨らせたまま丹田に力をいれ、肛門は絞めたままにする。
  4. 肛門は緩め、口からハッハッハッと息を吐き出し、お腹をへこましていく。
  5. はじめは呼吸のペースは5・5・5(秒)の比率で行い、なれると10・15・10にしていくとよい。5〜10分間行う。
  • 気功法
    腎虚には甩手(スワイショウ)という気功法が効果的です。甩手は身体の気血の流れを良くし、筋肉をほぐし、内臓の働きを活発にします。甩手には2種類あり、できれば2種類とも行うのが良いですが、特に捻じれの甩手が腎虚には有効です。

甩手1(捻じる甩手 別名 摔甩/スワイソウ)

  1. リラックスした姿勢: 足を肩幅に開き、リラックスした姿勢で立ちます。
  2. 深呼吸: ゆっくりと深呼吸を行い、心を落ち着けます。
  3. 息を吐くとともに骨盤を捩じり、自然に上半身が捩じるのを意識するとともに、緩めた腕がその動きによって体に絡みつくように体を捻ります。視線はできるだけ後方に向けます。
  4. 体が捻じれたら、息を吸いながら元の位置にもどり、すぐに息を吐きながらⅲと逆の方向にリラックスして骨盤を捩じり、ⅲと同様に反対側に体を捩じります。
  5. ⅲとⅳを繰り返しながら、気の流れを感じる: 動作を行いながら、体内の気の流れを意識します。

この動作は、中国武術でよく行われるもので、体幹を強化し、内臓の働きを活性化する効果があります。特に腎臓への刺激が期待でき、腎虚の改善に寄与する可能性があります。

甩手2(前後へ手を振る甩手)

  1. リラックスした姿勢: 足を肩幅に開き、リラックスした姿勢で立ちます。
  2. 深呼吸: ゆっくりと深呼吸を行い、心を落ち着けます。
  3. 手を揺らす: 腕を緩め、手を前と後ろにリズミカルに揺らします。
  4. 気の流れを感じる: 動作を行いながら、体内の気の流れを意識します。

この動作は、全身のリラックスを促進し、気の流れを整える効果があります。手を前後に振ることで、心身の緊張を和らげ、エネルギーの循環を良くします。この甩手は日本最大級の経営コンサルティング会社の船井総研の船井幸雄会長が1日1000回実践して3年間で視力を0.05~1.5にしたことで有名になりました。また、1日3000回を半年行った人の末期胃がんが消滅したなどさまざまな事例があります。

4. 食事の改善

  • 腎を強化する食材: 黒豆、ナツメ、クルミなど、腎を補う食材を積極的に摂取しましょう。また、温かい食事を心がけることで体を内側から温めることができます。
  • 水分補給: 十分な水分を摂ることで、体内の循環を良くし、腎の機能をサポートします。

5. 生活習慣の見直し

  • 姿勢: 長時間同じ姿勢でいることは腰に負担をかけます。定期的に立ち上がって体を動かしましょう。
  • ストレス管理: ストレスは腎に負担をかけるため、リラクゼーションや趣味の時間を持つことが大切です。

6. 専門家の相談

  • 鍼灸や整体: 腎虚や腰痛に特化した治療を行う専門家に相談することで、効果的な対策が得られます。特に、鍼灸は血流を改善し、痛みを軽減するのに役立ちます。

まとめ

秋冬に増える腰痛は、腎虚が大きな要因となっています。体を温め、適度な運動やストレッチを行い、食生活を見直すことで、腎を強化し、腰痛を予防することが可能です。自分自身の体を大切にし、健康的な生活を送るための参考にしてみてください。

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